(注1) 1992年フジテレビ 唐沢・鈴木保奈美・江口の豪華キャストで漕艇競技そっちのけの惚れたはれたのラブストーリー♡ 中野英雄演じる倉田篤のあだ名は何故か「チョロ」。子どもながらに「変なあだ名つけられたもんやな。不細工ゆえにいじられキャラ?」と同情して見てたら、チョロはいつの間にか自殺(涙)。
というわけで、今日はちょっとまじめにカヌーの話。オチがないけどご勘弁を。
カヌーと言っても色々な競技があり、国体公式競技3種目については以前ブログ(7月1日投稿 目指せ国体!ワイルドで)で簡単に紹介しましたが、それぞれの競技は艇の違いによって、カヤック部門とカナディアン部門に分かれています(ルールは同じ)。
カヤックは普通に座って漕ぎます。長座というよりは三角座りみたいな感じです。
カナディアンはスプリントの場合は片膝を立てて、スラローム艇は正座みたいにして乗ります。なのでカナディアンの方が重心が高く、バランスがとりにくいです。また、片側だけブレードがついているパドルで一寸法師みたいに漕ぐので、慣れるまでは真っすぐ進むのが難しいです。
【スプリント】 カヤック カナディアン (シングル・ペア・フォアがある)
【スラローム】 カヤック カナディアン(国体はカヤックのみ)
(シングル・カナディアンはペアもある。)
【スラローム】 カヤック カナディアン(国体はカヤックのみ)
(シングル・カナディアンはペアもある。)
【ワイルドウォーター】 カヤックのみ (シングルのみ。海外ではペアの大会もあるそうです。)
参考に各競技の写真をアップしました。①ボート②スラローム カナディアン③スプリント カヤック④スプリント カナディアン⑤スラローム カヤック⑥ワイルドウォーター の順です。
スプリントは静水で速さを競うので、とにかく艇が細長くバランスが悪いです。子どもが初めは自転車に乗れないのと同じで、沈せず乗れるようになるまでに時間を要します。
私が大学時代にやっていたのはこの競技で、乗れるようになるまでは水泳部かカヌー部か分からないくらい、沈しては泳いで岸に行き、また乗っては沈…の繰り返しでした。六甲おろしが吹き荒れ、鼻毛も凍る真冬に撃沈した時は、冷たいを通り越して痛かった。。。
スプリントの醍醐味。それは、なんとか乗れるようになった一年生カナディアンの試合観戦。
9レーンまで選手が揃っていてもゴールできるのは何艇かだけ。ほとんどが、沈かコースアウト。当時の艇は太くて真っすぐ漕ぐのが難しく、技術の乏しい一年生は曲がりだしたら戻ってこれなくなるのです。コースアウトどころか、漕げば漕ぐほど沖に流され、しまいには点でしか確認できなくなってしまうもんだから、初めは「がんばれー!漕げー!行けー!」って応援してた先輩たちも、「はよ戻ってこーい!!」「どこいくねーん?!」ってな声援に(笑)
いつの間にか艇が180°回転してて、後ろ向きのまま漕いでゴールする選手や、ペア(2人乗り)に至っては、真っすぐ進まないのをお互いのせいにして、「お前、漕げよ!」「うるさい。お前がちゃんと漕げよ!」って試合中に喧嘩をはじめる選手もいたとか(笑)
そして、私が今国体を目指して乗っているのがワイルドウォーター。岩にぶつかっても、渦に巻かれてもいいように?スプリントよりはごつく、頑丈にできています。 世界大会ともなると、命の危険を感じる程の激流で試合が行われるそうです。岩をかわし、川の流れの速いところを読んで漕ぐに尽きる、ほんとに難しく、私にとっては恐ろしい競技です。
最後に、長尾師匠に誘われて乗り初めたのがスラローム。ゲートを通るので回転性が高く、初心者でも乗れるくらい安定がいい艇です。とはいうものの、流れで漕ぐと初心者は私のように撃沈しまくります。私が乗ったのはカヤックで、師匠の専門種目はカナディアン。オリンピックにはカナディアンのペア(二人乗り)で出場したそうです。
ざっと説明しましたが、カヌーについて理解を深めていただけたでしょうか?国体競技は以上3競技ですが、他にもフリースタイルやカヌーポロなど色々なカヌー競技があるそうです。
しかも、師匠と同じカナディアンに挑戦することに決めました。
今までカナディアンと言えば男子の競技だったのですが、スラロームでは女子カナディアンが公式競技になったそうです。女子カナディアンの世界大会もすでに始まっていて、女子選手たちは岩にぶつかって血を流し、脱艇し、半泣きになりながら漕いでいるそうです。艇を自在に操るケンタウロス的師匠を見ているとすごく簡単に思えるのですが、実はめちゃくちゃ乗りこなすのが難しいんですね。
家の近所の鮎喰川に艇を浮かべ、ひっそり独りで一寸法師タイム。
思い通りに進まなくて岩にぶつかりそうになっては「うぉ~!」とか「ゔぎゃぁ~」と雄たけびをあげ、独りであることに気づいてはオーバーリアクションな自分に反省。
ロール(沈してもくるっとまわって起き上がる技)の練習をしてみるも、いちいち溺れ死にそうになっている残念な姿を地元民に観察され、恥ずかしさのあまり早々に撤収。
落武者のような残念な姿を近所の住民に見られてしまっては、二度と出歩くことができないってもんです。写真でアップしたいのは山々ですが、あの顔はあまりにも衝撃的なので、練習に付き合ってくれる長尾師匠と私のヒミツにしておきます。
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