2010年6月22日火曜日

ボイル地獄

 四国選手権、スラロームカナディアンの結果ですが・・・

 1本目、5番ゲートまではアップゲートもピタッと入ることができたりと、幸先のよいスタートでした。
 そして一番の難関である6・7番ゲートに差しかかりました。6番はウェーブの中にある縦ゲートで、最初から最後まできっちりウェーブに乗れないと通れない設定でした。そして、6で流されると7も通れません。

 1本目、あともうちょいという所でウェーブから落とされ、6・7番不通過。そのまま8番のアップゲートへ。が、ここで思わぬ恐怖体験をする羽目になりました。

 アップゲート(漕ぎ上る関門)は、岩の陰などのエディ(障害物で流れがさえぎられ、逆流がうず巻いている場所)に設置されます。エディでは艇を停めてのんびり漂うこともできる、いわば流されない所です。
 問題は本流とエディの境目、エディライン。そこはボイルと言って、沸騰した鍋の水のごとくボコボコ、ウネウネ何やら底から湧き出しています。だからエディラインでは止まらず、しっかり漕いでエディまで突っ切るべきなのですが・・・、やっちゃいました!!

 何も考えず突っ込んだら、そこはまさにボイル地獄。一瞬で撃沈しました。
 那賀高校前でもボイルは度々発生するので、ボイル沈は慣れっこ。だから、焦らずロールをしたのですが、なぜか失敗。気を取り直してもう一度。でも失敗。5回、6回・・・数えきれないくらい何度も何度もやってみました。でも起き上がれません。ボイルにつかまり、洗濯機のごとくグルグル回されているような・・・。 前回の岡山大会では、脚のストラップが切れて脱艇してしまいました。だからこそ、今回は完漕したかったんです。

 焦るなヒトミ☆そして、思い出しました。必殺“死体ごっこ”。『死体みたいにデレ~ンって身体を伸ばしてパドルが水面に出るのを待つ。それから水をつかむ。』って、ロールができなかった時に教わったんだ!ジタバタするから水がつかめないんだ!
 意外に冷静な私は、ボイルの真っただ中で死体ごっこを決行。1秒・2秒・・・死んだふり。水に巻かれてパドルがなかなか出てこない。もうちょい待とう。8秒・9秒・・・死んだふり。って、全くパドルが出て来ない!!それどころか岩陰に引きずり込まれてる感じもしてきました。せっかくの落武者顔も、これじゃ岩で隠れて披露できないじゃん!!

 落ち込み(ホール)の下で沈したので、岩に引きずり込む逆流が発生していたんですねー。なんかすっごいグイグイ引っ張られるんです、岩のある上流に。例の、松方弘樹につられたマグロ状態ですよ。
 このままだとホントにドザエモン。もはや息継ぎもできない状態だったので、断腸の思いで息のあるうちにと脱艇してしまいました。
 流されながら見える景色は1年前と同じでした。(脱艇してるので)水面がやけに近い(笑)。

 陸では皆さん心配してくれていました。「全然出てこんから死んだかと思った。」って、見ている方が怖かったそうです。30秒~1分は水に巻かれて奮闘してたからなぁ。どうしても起き上がりたかったんです。
 後から聞いたのですが、引きずり込まれて艇が岩に張りつくと、水圧で脱出できなくなるそうです。もう少し場所が悪かったら死んでたのかな・・・と思うとぞっとしました。今度からは、ヤバイ場所ではさっさと脱艇しようと思います。

 そして心配した役員の方が「次は8番ゲートに救助艇つけとくから、安心してイッタラいいけんな。」と言ってくれました。イッタラいいって言うのは、ひょっとして“逝ったらいい”ってこと??そう思うと益々不安になりました(笑)。 スラ2本目の話はまた明日。まだまだつづく・・・。

 試合前、四つ葉のクローバーをもらいました。会場に生えてたらしい。残念ながら不運な結果でしたが、生きて帰れたという意味では幸運でした。クローバーサマサマです。

おまけ
 試合前夜、みんなでBBQをしました。焼き肉のタレの蓋が閉まってると勘違いして、思いっきりビンをふったら、肉じゃなくて、目の前にいたあっぱれさんま大先生がタレ漬けに。野球のビールかけみたいに浴びていました(笑)。その後、今度は手が滑ってタレの皿を落っことしてしまいました。隣の武ちゃんマンもタレ漬けに(笑)。スンマソン!!それでバチがあたったのかな・・・。   

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