新艇ですが、先週から、艇の中を自分仕様にこしらえています。
艇を買ったらシートがついていない状態で届くんです。カナディアンの場合、硬いスポンジの塊みたいな素材を使って、椅子とか色々加工して艇に固定します。いわゆるフィッティングってやつですが、位置とか形とか高さとか、これをしっかり自分に合うものに仕上げないと、パフォーマンスに影響してくるわけです。
というわけで、新艇なので気合を入れて見た目も美しく仕上げようと思っていました。徳島の選手、みんなすごーく仕上がりが美しいんです、横浜に帰った誰かさんを除いては。誰かさんの艇はオリンピックで使ったとは思えないほど相当適当。美的センスを微塵も感じない、すばらしく雑な仕上がりです。机に名前を彫る中学生みたいに、スポンジに“長尾”なんて彫っちゃって・・・、そんなの誰も盗まねーよっ!!あ、誰のことか分かっちゃいましたね(笑)。
『せめてアレよりはきれいに作る』という目標を掲げ、作業開始。あっぱれさんま大先生に手伝ってもらいました。
言われた通りに位置を決めて、マジックで印をつけて、ボンドを塗ってパッドを貼り付けてと。
「なんか、左右対称じゃないで?」と大先生。
「え?でも、ちゃんとマークした所に貼ったで。ほら見て。・・・。・・・。あれ?」
ガハハ。印をつける段階で5cm位ズレテマシタ(笑)。慌ててパッドを剥がしましたが、ボンドの跡が残らないかちょっと心配です。
続いて別のパッドをはりつけました。
「貼る向き分かる?」と大先生。
「うん。分かる。」 と自信ありげな私。
パッドの裏にボンドをたっぷり塗って、艇にペタッと貼りつけました。
「なんかちょっとずれてない?俺がカットし間違えた?」と、またもどっきり発言をする大先生。
「あぁ、微妙に違うかな?私、また貼る位置間違った?」
「いや、でも位置は間違ってないな・・・。でもなんか形が・・・。」
「あっ?!ガハハ。私、裏表逆にボンドつけてるわ!!」
仕方ないので裏表逆のまま固定。ちょっと形が違うけど、細かいことは気にしない。
というわけで、人のことを言えないような微妙な見た目に仕上がりつつあります。
ちなみにシートの間に見える2本のパイプ、実は折れたパドルのシャフトです。
長尾師匠にもらった思い出がたくさん詰まったパドル・・・。匠は、一度は役目を終えた素材に新たな生命を吹き込みました。って、さんま大先生は廃材のスタイリストかいっ!!
昨日様子を見に行ったら、ボンドが乾いた模様。とりあえずシートがついたので、ため池で試乗してみました。でも、試乗→艇がぬれる→乾くまで次のパーツがつけれない ので、まだまだ完成しそうにありません。乗りたい気持ちを抑えて、さっさと完成させるべきですかね。
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