2010年10月6日水曜日

国体結果報告①

 ご無沙汰です。有給使って千葉で艇を壊して来ました(笑)。まずは結果報告。

 1250m 13位
 
 あー、何しに国体に行ったんだろう・・・。
 カヌー会場はアクセスが抜群に悪い片田舎だったにもかかわらず、長尾師匠とその取り巻き(笑)、大学カヌー部時代の仲間が、土日は私の試合がないと知っておきながら、遠路はるばる冷やかしに来てくれました。久しぶりにヒトミトーク(たたみかける様な会話。らしい)が聞きたかったんだね(笑)。沢山の人から応援メールも頂きました。それなのに期待に応えられず、本当にすいませんでした。

 試合を終えて、悔しさだけが残ります。実力不足、準備不足。そして運頼みだったのに、運にも見放された。いや、そもそも練習不足、というかほとんどしていない(笑)。

 移動の関係で私が参加できる公式練習は、試合前日の1日だけ。この限られた2時間で流れを知らなければいけません。コース前半と後半は新町川みたいなド静水だったので、中盤の瀬を練習することに。

 千葉のコースは田んぼの狭い用水路を利用して作られていて、海外の人工コース風です。つまり結構難しいんです。そして、初日の公式練習に参加した他県の選手の噂通り、コースはすごいことになっていました。『ここは三途の川か?』と思うほど人がガンガン流れてくるんです(笑)。沈脱者多数、岩に乗り上げる人、壁に激突する人も後を絶ちません。

 そして私は・・・、3回トライしたところで緊急事態発生!!艇の底にでっかい穴があいちゃった!!瀬の落ち込みを越える時、艇が川底に当たるんです。他県の選手はそれを分かっていて、カバーをつけていました。が、私はつけていませんでした。バカです。
 困った時は、ガムテープ!!とりあえず穴をふさいで4回目のトライ。でもやっぱり穴から水がガボガボ入ってきて、自漕不能に・・・。そんなこんなで、コース全貌を知らぬまま、瀬を攻略できないまま、たった30分ほどで練習を打ち切りました。
 今思えば、この時点で勝負がついていたのかなと思います。自分の準備不足です。

 艇はなんとか夜のうちに直しました。そして迎えた試合当日。1250mのレースです。思いのほか身体のコンディションは良く、また、緊張もなくスタートラインに立てました。昨年度は心臓が張り裂けそうなくらいガチガチになってたのに、何でって?ズバリ、昨年ほど練習してないからです(笑)。『入賞できたらラッキー。』みたいな感じで、何のプレッシャーもなかったからです。いや、やるからには本気だし、勝ちたい気持ちはあったけど、あえてリラックスできるよう、自分でそう思い込ませていました。ベストの心理状態で試合に臨めるようにマインドコントロールです!!

 ただひとつ気がかりなのは、瀬をどのラインで攻めるか?公式練習では、左を狙いすぎ、後にも先にも誰も行かないコース外のコース?を強行突破してしまいました。これにはみんなびっくりで、沈せず本流に戻ってきた私は爆笑されました。そんなこともあって、どの角度で瀬を越えたらいいのか、最後まで迷いがありました。ただ、練習ではとりあえず下れていたので、沈するという不安はありませんでした。スラロームの練習を1年間してきたので、流れには強くなったはず、と思っていました。

 が、本番では咄嗟にスプリント(静水カヌー)時代の癖が出てしまいました。2段目の瀬で右にはじかれ、進路変更しようと上流側に艇を傾けてしまいました。そして左を漕いだ瞬間、一瞬で沈しました。ほんの数秒間に、イージー(はじかれた原因)、左傾け(逆)、左を漕ぐ(逆)というやってはいけない動作をやりつくしてしまいました。大バカです。

 ロールしようと思ったんですが、艇のフィッティングをしていないので、お尻がプリンッと出てきてしまいました。『引っ込めこのデカ尻!!』と思ったけど艇に納まらず、あえなく脱艇。でも、沈した時は水が入らないようすぐに艇を起こすというスプリント時代の癖が出て、幸い水抜きをせず、すぐに再乗艇できました。初めて癖が役に立った!
 どうしても今年はゴールしたかった。だから残りの静水も諦めず頑張りました。結果13位。

 試合は実力者が次々と脱艇する大波乱で、予想通りサバイバルレースとなりました。沈せずゴールしたら勝ち!みたいな。そんなラッキーな試合で勝てないでいつ勝つの?と自分でも思いました。本当に情けないです。

 自分でも驚くほど静水部分はいいペースで漕げました。やっぱり新パドルの威力はすごい。タイムは金で買えます!!たまにラントレ(実はダイエット目的)をしているおかげか、最後までバテずに漕げました。(むしろ後半ペースが上がった。)『静水勝負ならまだまだイケるわ。』と自信がつきました。練習していない割に漕力的にはいけた。にもかかわらず、普段スラロームをしているくせに流れで失敗、それが情けないんです。

 実力者が次々と失敗する中、優勝したのはやはり昨年度も優勝した人でした。ぶっちぎりの圧勝でした。見て思ったのは、真の実力者はミスしないのではなくて、ミスしてもリカバリーが凄いんです。私はまだまだだな~と思いました。

 明日はスプリント(短距離)の報告をします。 ↑ 国体会場。スラローム競技の公式練習風景です。

0 件のコメント:

コメントを投稿