2010年3月23日火曜日

蛍の光

 先週の金曜日、長尾師匠最後の出勤日となりました。
 体協職員一同、長尾師匠の配属先(中学or高校)が気になるようで、ここ1週間は会う度に「長尾さん、どこ行くか決まった?」としつこく聞いていました。が、その度に「まだ連絡がないんです。」と長尾さん。
 もう3月下旬だっていうのに、未だに連絡がないようで、体協では『合格詐称』疑惑が浮上しています(笑)。「見栄張ってるけど、ほんまは補欠合格やろ?」「合格番号見間違えてない?」「そもそも受かってないのに、退職をちらつかせてみんなから贈り物とか巻き上げる魂胆?」と言いたい放題。
 これも愛情の裏返し。私とタクローはオチャラケ系、唯一真面目で頼れる長尾さんをみんな手放したくないんですね!

 そして、最後のお昼はピザパーティー。食べきれないほど注文したのに、ポテト以外完食。恐るべし体協の胃袋です。ピザを10切れ食べた人もいましたが、女子のタクローも6切れをペロリと平らげ、感覚がマヒしてきたのか、サイドメニューのチキンを手に「これめっちゃあっさりしてるわ~。」とつぶやいていました。おもいっきり油で揚げてて、どう見てもこってりなんですけど・・・。

 さて、長尾師匠と一緒にカヌーするのも日曜日が最後となりました。
 選手全員ワイルド艇で川下り。ワイルド艇に乗るのは国体以来で、バランスをとるだけで精一杯、速いライン云々なんて考える余裕なんてありませんでした。波の一番高い所に戦車のごとく突っ込む、突っ込む。ゴールするまで緊張しっぱなしでした。

 ゴールは加茂谷。昔、Y監督が見本を見せようとして沈した瀬ですね(笑)。水量が多くて落差はなくなっていましたが、勢いがすさまじかったんです。本流に乗ったら右にそびえ立つ岩に突っ込んで危険とのこと。

 長尾師匠が「左の流れに押されないように気をつけて。ここから真っすぐ狙えば“大丈夫”だから。」と言って、お手本を見せてくれました。死にたくないので、私は必死に長尾師匠の通るラインを目で追いました。でもなんだか長尾師匠、微妙に岩に突っ込んで行っているような・・・。そして次の瞬間まさかの“沈”!!
 「やっぱりこの人の『大丈夫』は信じたらあかんわ。」と思いました。過去にも『大丈夫』と言われて下ったら渦に巻き込まれたり・・・。長尾師匠の『大丈夫』発言は危険な証拠なんです。
 ただでさえビビっていたのに、『師匠でも沈する』とさらに恐怖心をあおられ、お手本どころかいい迷惑でした(笑)。反面教師ってやつですね?!

 体協でも、カヌーでも、最後に師匠との楽しい思い出ができました。最後にはしたくないですが・・・。上司は「5月には辞めて戻ってくるんやろ?!」と冗談を言って送りだしていました。でも戻ってきてはダメですよ!!戻ってきたら、私かタクローがクビになる・・・。
 体協を去る時、長尾師匠から「練習がんばって。」と声をかけてもらいました。「お前も頑張れよ。ガハハ。」じゃなくて、残された私はその期待に応えられるよう、引き続き仕事も競技も頑張りたいと思います。負けるなヒトミ☆

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