2010年3月30日火曜日

大人の解決策

 21日の日曜日に川で乗って以来、ずっとカヌーに乗っていません。1週間以上練習しないのは初めて。なんだか焦ります。焦ったって仕方ないのにね・・・。 

 実は週末に全国スポーツ少年団剣道交流大会が開催されました。今年は徳島県開催だったので、準備と運営で大忙しだったんです。なのでカヌーの練習はお預け、ブログ更新も放置しておりました。
 大会期間中、会場(体育館)に寝泊まりしていたので、夜にラントレでもしようと思っていたのですが、そんな暇も気力もないくらい忙しく、運動不足な毎日を送ってしまいました。
 月曜に大会は無事終わりましたが、年度末なので残務処理などで事務所は相変わらずバタバタしています。 そして引き揚げてきた荷物が事務所を埋め尽くしています。
 忘れものもたくさん。汗で湿った靴下(笑)。郵送するより買った方が安いっ!剣士の命、竹刀も忘れちゃってるし、靴まで置きざりに。どうやって帰ったんでしょう??みなさん早く引き取って下さ~い。

 そして今朝、剣道大会で使った備品を体協に運び込んでいる時に、あるものを見つけました。私が夏頃、長尾師匠の誕生日祝いにプレゼントした体脂肪計の箱です。『箱は邪魔だから捨てていったんだね。』なんて思いながら、邪魔なので隅に移動させようと持ち上げたんですが・・・。『ん!?重い。』空箱じゃなくて中身入ってるじゃないですかっ?! 
 ↑ Inner Scan だって?私が長尾師匠の心をスキャンしてやるわっ。

 ただの置き忘れ? 忘れる程度のものだったのね。しかも未だに忘れたことに気づいていない。
 体協に寄付? もらった物を半年で人に譲るなんて。
 引っ越し(※長尾師匠は退職して横浜に帰りました)の荷物になるから置いていった? もらって迷惑だったのかい。

 どれが正解にしろ、全部失礼極まりないですね(笑)。
 あんなに嬉しそうに毎日会社で体重測っていたくせに・・・。今やっと気付きました。あの笑顔は、もらった物の封も開けずに他人に譲っときながら、「アレおいしかったです♡」って愛想を振りまく近所付き合いと一緒だったんですね?!大人の付き合いは時に残酷です(笑)。

 このブログを読んだ長尾師匠からは「荷物がいっぱいで、うっかり置き忘れて帰っちゃいました。」って言い訳されそうな気がしますが、大人の付き合いの場合、正解はこうです。
「用事がなかったら徳島にも戻る機会がないし、事務所にも顔出しにくいでしょ?だから、『忘れ物とりに来ました!』って言って、いつでも戻ってこれるように、わざと置いて帰ったんです。」
そして、ひと呼吸おいて神妙な面持ちで
「だって、また体協のみんなに会いたいから・・・。」

 これで円満解決です☆

 さて、これは一応カヌーブログ。今日は練習について全然書けなかったけど、剣道大会の運営も終わったことだし、新年度も始まるし、そろそろ気合を入れて頑張ろうと思います。でも、まだ寒い日が続くので、ちょっと気持ちが折れそうです。

2010年3月23日火曜日

蛍の光

 先週の金曜日、長尾師匠最後の出勤日となりました。
 体協職員一同、長尾師匠の配属先(中学or高校)が気になるようで、ここ1週間は会う度に「長尾さん、どこ行くか決まった?」としつこく聞いていました。が、その度に「まだ連絡がないんです。」と長尾さん。
 もう3月下旬だっていうのに、未だに連絡がないようで、体協では『合格詐称』疑惑が浮上しています(笑)。「見栄張ってるけど、ほんまは補欠合格やろ?」「合格番号見間違えてない?」「そもそも受かってないのに、退職をちらつかせてみんなから贈り物とか巻き上げる魂胆?」と言いたい放題。
 これも愛情の裏返し。私とタクローはオチャラケ系、唯一真面目で頼れる長尾さんをみんな手放したくないんですね!

 そして、最後のお昼はピザパーティー。食べきれないほど注文したのに、ポテト以外完食。恐るべし体協の胃袋です。ピザを10切れ食べた人もいましたが、女子のタクローも6切れをペロリと平らげ、感覚がマヒしてきたのか、サイドメニューのチキンを手に「これめっちゃあっさりしてるわ~。」とつぶやいていました。おもいっきり油で揚げてて、どう見てもこってりなんですけど・・・。

 さて、長尾師匠と一緒にカヌーするのも日曜日が最後となりました。
 選手全員ワイルド艇で川下り。ワイルド艇に乗るのは国体以来で、バランスをとるだけで精一杯、速いライン云々なんて考える余裕なんてありませんでした。波の一番高い所に戦車のごとく突っ込む、突っ込む。ゴールするまで緊張しっぱなしでした。

 ゴールは加茂谷。昔、Y監督が見本を見せようとして沈した瀬ですね(笑)。水量が多くて落差はなくなっていましたが、勢いがすさまじかったんです。本流に乗ったら右にそびえ立つ岩に突っ込んで危険とのこと。

 長尾師匠が「左の流れに押されないように気をつけて。ここから真っすぐ狙えば“大丈夫”だから。」と言って、お手本を見せてくれました。死にたくないので、私は必死に長尾師匠の通るラインを目で追いました。でもなんだか長尾師匠、微妙に岩に突っ込んで行っているような・・・。そして次の瞬間まさかの“沈”!!
 「やっぱりこの人の『大丈夫』は信じたらあかんわ。」と思いました。過去にも『大丈夫』と言われて下ったら渦に巻き込まれたり・・・。長尾師匠の『大丈夫』発言は危険な証拠なんです。
 ただでさえビビっていたのに、『師匠でも沈する』とさらに恐怖心をあおられ、お手本どころかいい迷惑でした(笑)。反面教師ってやつですね?!

 体協でも、カヌーでも、最後に師匠との楽しい思い出ができました。最後にはしたくないですが・・・。上司は「5月には辞めて戻ってくるんやろ?!」と冗談を言って送りだしていました。でも戻ってきてはダメですよ!!戻ってきたら、私かタクローがクビになる・・・。
 体協を去る時、長尾師匠から「練習がんばって。」と声をかけてもらいました。「お前も頑張れよ。ガハハ。」じゃなくて、残された私はその期待に応えられるよう、引き続き仕事も競技も頑張りたいと思います。負けるなヒトミ☆

2010年3月18日木曜日

ハンコ押してくれよぉ~

 昨日は久しぶりに川に出ました。水量が多かったので、川下りをすることになりました。ロールもできるし、流れは怖くなくなってきたけど、ウェーブに上手く乗れなくって・・・。でも、上手く乗れた時の感覚は分かるようになりました。上手く乗れた時は漕がなくてもビュッーって艇を運んでくれてとっても楽チンです。
   長尾師匠に教えてもらえるのもあと数回。僅かな時間ですが、いっぱい吸収したいです。

 さて、艇を積んで出かけるため、カヌーには車が必須アイテムです。先日私の愛車の車検が切れることに、切れる直前に気づきました。そしてひらめいたのです。ユーザー車検しかないっ!!
 車検が切れる当日に徳島県運輸支局(車検場)に出向き、いざ検査ラインへ。って、やり方が分からん!!初めてのユーザー車検であることを伝えると、おっちゃんが横に付いてくれました。

 「歩くより遅いスピードで進むんよ。」
 「Dに入れてるだけでも結構速く進むんやけど?」
 「ブレーキ踏んだらええやろ!」
 「そっか!!」

 おっちゃん少々イラッときている模様。

 「ハイ。ストップ!!」
 「あーっ!」
 「もう~、フライングゥ。下がって。ゆっくりやで。」
 「へへへ。スイマセン。」

 おっちゃん、まだ堪えてくれています。

 「今度はアクセル踏むんやで。」
 「えっ?パーキング入れたまま?」
 「違うがな。ドライブにして踏むんや。」
 「えっ?ブレーキかかってるのに?」
 「もぉ~、勝手にサイドブレーキ入れたらあかんって・・・。」
 「え?あぁ。ガハハ。」

 おっちゃんキレ気味でも頑張って教えてくれます。

 「40kmなったらこのボタン押すんやで。」
 「でもハンドルもってたら押せませんけど?」
 「こうやって持ったら押せるやろ!」
 「はい。え、でもボンッて前に暴走せーへんか・・・。」
 「せーへんって!!」

 おっちゃん怒り爆発寸前(笑)

 この後も、私とおっちゃんの漫才のような掛け合いが続き・・・

 「降りてきて用紙そこに通して。いや。もうええわ、貸して。」

 遂におっちゃん、呆れてギブアップ。
 とろくさい私を一刻も早く追い出したくなったのか、指示するより自分がする方がはやいと気付き、窓越しにハンドル操作をしてくれたりと、この後は手厚いサポートを受けることになりました。

 そして全ての検査が終わり、おっちゃんから思わぬ宣告が・・・

 「タイヤ換えて4時までにおいで。あとライトな。」

 もしかして不合格ってこと??「ハンコ押してくれよぉ~!!」(by舘ひろし)って叫びそうになりました。(←結構マニアック?“免許がない!”の名台詞です。)

 カーショップに行くと、光軸調整3,150円と言われ、時間がないにも関わらず「右だけでいいから半額にならんの?」って値切りに入ってしまいました。大阪人の習性ですね。あかん、あかん。値切ってる場合じゃない。「今日車検が切れるので、4時までに行かんと。ダッシュで。」と無理を言い、なんとか5分前に戻ることができました。

 要領を得た私は光軸の検査をパスした後、嬉しくなって出口に直行。「ちょっと待ってー。置いていくな~。」っておっちゃんが検査用紙を持って追いかけてきました(笑)。散々お世話になっときながら、嬉しさのあまりおっちゃんの存在を忘れていました。ごめん、おっちゃん。