現在、県内でカヌー部があるのは那賀高校だけです。激流のスラロームと静水のスプリント、全く違う競技なのですが、那賀高生は両方練習しています。全国を探してもそんなクラブはないと思います。いつも一緒に夜練しているスラローム派の生徒も、この日はスプリントカヌーに乗って熱戦を繰り広げてくれました。
今回の競技種目は500m。直線で500mというと結構遠いんです。自分も昔やっていたくせに言うのも何なんですが、観客としては、序盤は選手が点にしか見えないので全くおもしろくないんです。1000mの試合になると、「序盤は勝手にやってくれ!」と思ってしまいます(笑)。ちなみに私が国体で出たワイルド競技は激流を1500mほど下ります。ここまで長いと本当にラスト300mまで観客がいないので、やってる自分でさえ「なんじゃこの競技?最初の1000mいらんやろ?」と思うようになります(笑)。
でも、選手がゴールに近づいてくると、スピード感があるし、表情も見えるし、ラストで抜いたり抜かれたり、見ていてる方もすごく燃えるんですよ!やってる方は苦しくて燃え尽きてしまいます。カヌーはそんな競技です。
さて、高校総体の後、国体の県予選も行いました。関西の大学でカヌーを始めたという男女2人が徳島に帰ってきました。驚いたことに2回生ながら結構速いんです!!でも、もっと驚いたことに、「さすが大学生は違うね。私が華奢に見えるなぁ!」って言うはずだったのに、明らかに私の方が背中や腕がゴツイんです!!役員のMちゃんにも「現役の大学生よりゴツイですね。」と言われてしまいました。そうです、私がメス☆ゴリマッチョです。開き直った(笑)。
レースですが、十数年の間に道具がどんどん進化していて、みんなびっくりするようなタイムをたたきだします。競泳でもレーザーレーサーで世界記録がバンバン出た時は、そんなんで変わるんかなーなんて思っていましたが、そんなんで変わるんですよ!!やっぱり『タイムは金で買え』ですね。
エコな人がマイ箸を組み立てるみたいに、大学生が試合前にパドルをささっと組み立てたのが驚きです。長さ等の微調整ができる折りたたみ式ですか?ブレードの形状もすごくって、イマドキの道具に感心しました。
艇も回転シートというものがあるそうです。中華テーブルに乗って漕ぐようなもんかな?十年前はそんなものなくて、お尻がすれて、すれて大変。それを繰り返してアザみたいになって、風呂屋に行ったらカヌー部全員お尻が黒くて汚い!みたいな、そんな感じだったのに・・・。
また、『当たり前に乗っているレーザーなんて、速くならないと乗せてもらえなかった艇だよ!!』なんて思いながら試合を観戦していました。当時はまだ国産が主流で、
ファルトピア → カッター(なんと造研製) → タイガー → レーザー → レーザーX
と段階を経てやっとこさ外艇をゲットしていたんです。社会人の出世争いみたいですね。管理職=レーザーってところかな(笑)。
さて、ここにきて、肝心の写真を撮ってくるのを忘れたことに気付きました。へへへ。というわけで、今日の写真はこれだっ!!
